前穂高岳北尾根
2011-07-26
2011年7月24日(日)~25日(月)+α 参加者5名今年の夏の目標は、前穂北尾根。ついに梅雨明けの晴天日を狙い、北尾根に行くことになった。
日曜日の登攀は順番待ちがあるかもと、曜日をずらして24日涸沢入り25日北尾根登攀、岳沢から上高地に降りる計画とした。
7/24 多治見4:10=沢渡=上高地7:55~横尾10:55~涸沢14:15
7/25 涸沢4:20~6:00 5・6のコル6:20~12:55前穂高山頂13:20~上高地18:00(先発17:00)
沢渡で5人タクシーに乗る。客を5人乗せれるタクシーは現存のみ。もう生産していないそうだ。
上高地まで4000円。便利でありがたい。
上高地からひたすら涸沢をめざして歩く。まるで秋のような爽やかな風と空気…

上高地にて。さぁ出発!

横尾手前からの前穂高岳。8峰、7峰、6峰、5峰、4峰と数え、3~本峰はガスの中
小さく6峰にたぬき岩が見える。
明日歩くラインを想像してみる。
今夜は小屋泊だが、ザイルやガチャでそれなりに重いザックを久々に背負ったので、汗だくになった。
ヒュッテで労山カード提示して500円引き!(^^)!
しかも結構すいていてワンスペース貸切。
早速生中で乾杯!!

涸沢に荷揚げヘリがきた。ものすごい風に、テーブルに思わずしがみつく。酔いがさめた?
デッキに移動してウィスキーをさらに1本空にし、程酔い加減で夕食になった。
小屋の2階スペースは暑い…夜中に大雨が降る。2時間程たっぷり降って2時半頃にはやっと止んだ。

翌25日早朝の涸沢、アイゼンとヘッデンでしばらく歩き、明るくなってきた。

雪渓は登る程に急になり上部は小さなクレパスが出来ている。12本アイゼンのクララさんはガシガシ登り、6本爪の我々は途中から左へ逃げる。岩場を歩いていたら、かわいい鳴き声。雷鳥の親子だ。母鳥を追いかけながら走り回っているたくさんの子供。すごくかわいい!

やっとコルが見えてきた。
コルで朝ごはんのお弁当を食べて、ハーネスだけ付け、クララさん先頭にいよいよ出発。

この5峰尾根のきわを登る。

どんどん高度を上げる。

奥又白側に行くとお花畑が広がっていた。見下ろす景色は、池まで届かずガスの中…

5峰から見る槍の穂先。
今日は午後から天気が崩れる様だ。貸切の北尾根!しかし先行者がいないということは、ルート取りが難しい?

手前4峰、奥3峰。4峰は浮き石が多い。ルート取りも慎重に…

この後ろは何もない。少し安定した場所だが、気が抜けない。

同じ場所の奥又白側。ピークはもう少し向う

切れ落ちた背後の場所は、自己確保が必要。

3峰の登り。8.5㎜ダブルザイルでクララ・しんちゃん・デイジーが後発で登る。

トップのクララが登りきる。

ここはアンザイレンで続く。

3峰頂上から見た吊尾根。時々登山者が見え隠れする。
北尾根登攀中、時々落石か雪崩の音がした。穂高のどこかで起こる音だ。

2峰頂上手前で。
北尾根では、カムを使う事が結構あった。残置も少しはあるが、岩だったりカムだったり。

2峰の懸垂下降。この先は狭い岩尾根だが、比較的安定した岩でやっと終わった感がありホッとする瞬間。

本峰に着きしばらく行くと前穂の頂上。誰もいない。雨が落ちてきたので大急ぎで記念撮影をしザイルやガチャをしまい、駆けだす(まさに駆け下りる様に3人は降りて行った)
前穂高から上高地までが長かった。小雨が岩を濡らして重太郎新道は気を使う。岳沢ヒュッテからは雨も強くなって、カッパを着たので暑い。
もう歩くのも飽きた頃林道を歩いていたら、先に降りたバンビさんとクララさんが迎えにきた。
まるちゃんと三人は1時間も先に着いてすでにアルコールもチョイス済み!(^^)!
私がコースタイム程の歩きなのに、みんなは元気だね~
今夜は例の「青葉荘」

着く頃は7時過ぎていたのに、気持ちよく迎えて下さり感謝感謝

温泉に入り、馬刺しとカモ鍋と天ぷらとビールで、北尾根無事登頂の喜びをみんなで噛みしめました。

バンビさんの携行品。
パーティは、9㎜シングルロープのまるちゃんとバンビ、8.5㎜ダブルロープのくららとデイジーとしんちゃん。
6本爪アイゼンやクライミングシューズ(特にトップは)はあった方が楽でした。カムを使う場所もあったので、持って行って良かったです。
なにより、ルート読みが一番の大切な力であると思いました。
今度は、家庭の用事で行けなかったキティちゃんと、四国巡礼に行ってたハイジさんとで訪れたいと思います

スポンサーサイト
タグ :