北岳 2014年は富士山の御来光で幕開け
2014-01-04
2014年1月2日(木)~4日(土) 参加者2名1/2 夜叉神峠P5:25 ~ 鷲ノ住山登山口6:55 ~ あるき沢橋登山口9:40 ~ 池山御池14:00
1/3 池山御池3:50 ~ 城峰4:50 ~ 森林限界6:25 6:50 ~ 八本歯のコル9:50 ~ 山頂11:45
11:55 ~ 砂払あたり14:20 ~ 池山御池16:30
1/4 池山御池4:40 ~ あるき沢橋6:35 ~ 鷲ノ住山入口9:45 ~ 夜叉神峠P11:40
1/2
多治見を夜中に出て3時間半、夜叉神峠の駐車場に着いた。
すでに車の中で灯りをつけている人がちらほら
ゲートに一番近いスペースが空いていたので停めて、朝食を食べる。
まだ夜明けは遠く、冷えた空気の中を歩きだす。

夜叉神のトンネルはすみにある扉を開けて入る。思わぬ風圧に扉を手放しガチャンと大きな音を立ててしまった。
歩き始めて1時間半程で鷲ノ住山への登山口。
ここから痩せ尾根を少し登り、その後は400mの下りだ。
明るくなって歩きやすくなったが雪が固く滑るのでアイゼンを着ける。

かなり下に野呂川が見えてきた。

つり橋の手前でアイゼンをはずし休憩。

橋を渡って車道へあがるところが氷結していて滑る。なんとかクリアしたら、今度は岩場だ。重いザックで登るとかなり振られバランスがとりにくかった。
3つほどトンネルを過ぎるとあるき沢橋にある登山口だ。
ここで、今日降りるパーティ、今日登るパーティが集合。
登るのは単独の男性が4人と私達。降りるのは2人パーティが2組。

ここからアイゼンをはいて登りだす。積雪はそれほど多くないが氷結しているので気持ちよく効く。
意外と長い道のりで御池についた。もうへろへろなんで、これ以上上に行こうって気はすっかり無くなった。

1/3
3時50分出発。
昨日上に上がらなかった分今日は早く出た。何時間行動になるんだろう。
1時間ほど歩くと城峰。
さらに急登を1時間半、森林限界だ。
風も強くなったので、ヤッケを着、ハーネス・目出し帽・ヘルメット等を着ける。
振り向くと富士山がでっかい。

着けている間に日の出。
こんなに大きな富士山、しかも雲海に浮かぶ姿は初めてだ。

白い斜面はピンク色に染まる。

7:25


北岳

ボーコン沢の頭から烈風が吹き荒れる。
立ってられない程ではないが絶えず左右どちらからも吹くのでスピードが遅くなってしまう。
しかも風によってトレースが消えてしまい、ところどころ思わぬところでラッセルだ。

バットレス

いよいよ八本歯

ロープが付いているところもあって、慎重に抜ける。

最後の梯子の手前は8ミリ30mザイルをダブルにして半マストで懸垂。(30mもいらないが)
ほどなくコルだ。

八本歯を振り返る

間の岳方面

北岳山荘との分岐を超えると北西からの風が吹き今まで以上の烈風だ。
斜度の強い斜面を慎重にトラバースし、急斜面をガシガシ登って、へろへろになって山頂!


思わず歓声!山頂は風も少し緩み、写真を撮ることができた。
山頂からの富士山

長居は無用とさっさと下る。
分岐を過ぎても風はいっこうに緩まず、渦を巻いて斜面を吹き抜けていく。
あの稜線を戻らなくてはいけない…

池山御池に着いたのは16:30
今日の行動時間は13時間
でも、満足感でいっぱいだ。
1/4
今日はあの400mの登りがある。
天気も下り坂のようなので、早めに出ようと4時40分出発だ。
最初は下りなのでどんどん降りる。
2時間であるき沢橋。昨日一昨日と前後していた単独の男性とあう。
栃木の益子焼きで有名な街の近くから見えたそうだ。
鬼登りの鷲ノ住山出口に9:45

そこから長い車道を歩いて11時40分、駐車場に着いた。
計画の段階で1/1出発の予定だったが、2日が2900mで風速30m以上の予報だったため1日日程を遅らせた。
前日に早寝ができ、歩き始めが早くできたので1日目に御池までたどり着けた。
3日の予報は15~20mの風速
実際は20m以上はあったのではと思われるが、なんとか飛ばされることもなく、ラッキーなことに八本歯では風も弱くなり、山頂に行けた。
帰りの風はさらにパワーアップしたが、耐風姿勢をそこそこすれば何とかクリア
しかも、あんなに素晴らしい富士山からの日の出。
新年にふさわしい山行となった。
それにしても3日間よく歩いた。けっこう疲れたね。
あんなに綺麗な日の出は、また見れるのかなぁ~(肉眼でのそれは素晴らしく、残念ながらカメラでは無理でした)
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